Portishead - Third


9.5/10点中

極めて、挑戦的な、万人に向けたアルバムだ。

60年代サイケデリック・ロックや民族音楽等、
ジェフ・バーロウの趣味趣向が如実に表れた、
このアルバムの曲調はニッチだ。
しかし、そのニッチな曲調を非常に気の遠くなる作業の末、
オープンなアルバムに仕上げることが出来ているのは、
これはメンバー個々の集中の高さの賜物だろう。

挑戦的、しかし、その中にある寛容さの存在が
このアルバムの経験をよりよいものにしている。