9.7/10点中
本人たちも言うようにそのあまりの完成度のために
解散の切欠となってしまった一作。
実際、邦ロックでここまで実験的で、作品として完成しており
かつ広い層に受け入れられたアルバムは僕の記憶にはない。
まず、アルバム冒頭の「おはよう、まだやろう」~「あえて抵抗しない」の流れは素晴らしい。
特に「できない」から「あえて抵抗しない」は初めて聴いた際に曲の変遷に気付くことができず、
サイケデリック云々抜きにして、本当に頭が混乱した。
また、アルバムの締めに「空洞です」を置く配慮も素晴らしい。
スーサイドやシルバー・アップルズのような60年代のカルト音楽を詰め込んで、
日本語の問題をクリアした上、聴きやすさもあるという完璧な作品。
邦楽好きの方で触れていない方は今すぐ聴いてほしいと思う。
ラベル:
Alternative,
Classics,
J-Rock,
Psychedelic,
Rock,
アルバムレビュー,
邦楽