8.9/10点中
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高層ビルの最上階で夜な夜な行われるパーティーの音楽はこのような感じなのだろうか。
例によってまったく素性が分からない、このSaint Pepsiだが、
このアルバムには彼の音楽的背景が色濃く出ている。
「EMPIRE」~「Pineapple Juniors」の見事な立ち上がりといい、「Isaac Washington」といい、
AOR的な要素が通奏低音としてアルバム全体を流れており、非常に聴きやすい。
また、ミックスも極めて慎重に行われており、
ローファイに作られた曲もハイファイに作られた曲も
お互いの雰囲気を損ねることなく同居できている。
また過去の曲を掘り起こすだけでなく、
Brothertigerの「Lovers」をサンプリングしたところにも驚かされた。
従来のヴェイパーウェイヴにあった、
ニューエイジミュージックの要素も薄く、入門アルバムとしても最適。
風通しの良さも評価できる。
ヴェイパーウェイヴの概念をさらに拡げる、素晴らしいアルバムだった。
ラベル:
Chillwave,
Disco,
Electronic,
Future Beats,
Second-tier Classics,
Vaporwave,
アルバムレビュー,
洋楽